年功序列って言葉、おかしくない? [時事ネタ]
年功序列とは、日本の企業の悪癖みたいにいわれている。実際、辞書で引くと、
勤続年数や年齢によって、職場での地位や賃金が決まること
となっている。
でも、その定義はおかしくないだろうか?
「年」と「功」で「年功」である。年齢と功績で「年功」という意味のはずである。実際、同じ辞書で「年功」を引くと、
1 長年にわたる功労・功績。「—に報いる」
2 長年その事に携わって積んだ経験。長年の訓練で得た技術。「—を積む」
ということで、功績が入ってくる。
なぜか、「年功序列」になると、「功績」の意味が消えるのである。
その矛盾を解消するためには、「年齢序列」という言葉に言い換えればいいと思う。「勤続年数や年齢によって職場での地位や賃金が決まる」のであれば、そのほうが正しいのではないか。
「年齢と功績にしたがって序列をつける」という、本来の意味の「年功序列」は、誠に妥当だと思うのだが。
しかし、年齢が上であることと功績があることが必ずしも一致しないから、本来の「年功序列」は実現がむずかしい。だから、先ほどの提案のように、「年齢序列」といったほうが誤解がないと思う。
面白いですね。普段、何気なく使っている言葉にも疑問を抱くルナトラさんのその姿勢がいいと思います。
ウチにある辞典でも(『日本語大辞典』講談社:カラー写真が載ってて便利)、年功は「長年の功労・熟練」の意で、年功序列になると「学歴・年齢・勤続年数などの序列を昇進と昇給のおもな判定基準とする制度」とあります。続いて「永年勤続者の功労度を重視する日本の雇用慣習」とも。
「長く勤めることはそれ自体“功労”」という意味が含まれているのですね、きっと。「亀の甲より年の功」という言葉を思い出しました。
いずれにしてもフリーランスには無縁な世界。しかし、フリーでも、“年の功”を仕事に活かす気概は必要と思う今日この頃です。“トシだから”とマイナーにばかりとらえずにね!(o^-')b
by Pine tree (2007-02-13 03:53)
人事評価において、「年功序列ではない評価とはどういうものか」について考える機会があったもので。「年齢を評価するのはおかしいが、功績を評価するのはいいではないか」と思ったわけで。
まあ、そんなことを考えるひまがあったら、いつフリーになっても大丈夫なように、スキルを磨くようにしたほうがいいか。
by ルナトラ (2007-02-13 09:04)