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H君を偲ぶ会と「千の風になって」 [水泳]

私の水泳部の2年後輩のH君が亡くなって6年たった。そこで、当時彼と関わりのあった仲間が集まり、偲ぶ会が行われた。

H君は坊主であった。2000年の年末、「荒行」の期間中に、帰らぬ人になった。そのいきさつについては、いまも不明な点・納得がいかない点も多いのだが、ここではそのことは置いておきたいと思う。

今回、ご両親をお呼びし、水泳部の仲間も20人ほど集まり、昔話に花を咲かせた。できるだけ湿っぽい会にしたくなかったので、明るい感じで終始できてよかったと思う。

H君は私が中3、高3のときの1年生であった。迫力のある容貌をしているので、後輩から見るとかなり怖い先輩だったようだが、私から見るとかわいい後輩であった。種目が同じ長距離ということもあり、練習中は私の後ろを執拗に追っかけてくる存在であり、プールを離れると私のやることをマネるようなところがあった。

そんなH君のことは、訃報を聞いて以来、大げさな話ではなく、1日として忘れたことはない。とくに、会社への行き帰り、歩いているときに頭に浮かぶことが多い(ちなみに、茗荷谷駅を通るときには別の先輩のことを思い出す)。

昨年の末、紅白の前に、母から『千の風になって』のことを教えてもらった。そのときに、この詩がH君と結びついた。毎日、H君が私に会いに来てくれているような気がしたのである。

ここまではいい話なのだが、問題は彼が坊主であったことである。坊主も魂の救済を仕事にしているはずであるが、現状ではその役割を果たしていないといえよう。坊主がしっかりしていれば、昨今のスピリチュアルブームや、『千の風になって』が話題になることもなかったのではないか。とりあえず、ありがたいお経を現代語訳し、歌を作ったらどうかと思うのだが、いかがであろうか。

H君が命をかけて修行した仏教が、本当に私たちに身近なものになり、心の安寧をもたらすものになってほしいと思ったりする今日このごろである。


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