福田稔と『のだめカンタービレ』 [免疫]
湯島清水坂クリニックの福田稔医師は、自律神経免疫療法や爪もみの創始者として知られる。その治療法は、「気を通す」ことをめざし、日々進歩している。
ただ、患者によって治療点が違ってくるので、治療法をマニュアル化できないのが難点である。そこで、治療法を見学して、盗むしかない。
磁石針を使用しての治療なので、一般に鍼灸師のほうが取り組むのに抵抗がない。医師だと、外科系の先生は比較的取り組みやすいが、内科系は駐中する人が多いようである。
よくあるパターンとして、「福田先生は名人だから、私には無理」「私には真似できない」というものがある。これは、鍼灸師でも、医師でも関係ない。
ここで、水泳の話を例に取りたい。福田先生は、金メダリストの北島康介、それに対して、「今日初めて福田先生の治療を見た医師のAさん」は、「今日初めてスイミングクラブに入会した人」である。その初心者が、北島康介に会ったとして、「私には無理」「私には真似できない」というだろうか。
北島康介のようになりたければ、コツコツと段階を踏んで練習をするしかない。練習を始めもしないで、「無理」といっても何も生まれない。福田先生のようになりたければ、まずやってみるしかないのではないか。
ちょうどいま、『のだめカンタービレ』を見ていたら、のだめが千秋といっしょにヨーロッパに留学するために、コンクールで優勝しようとピアノの猛練習をしていた。結果がどうなるかわからなくても、一歩一歩進んでいくしかないのではないか。
コメント 0