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いじめと教育基本法 [時事ネタ]

最近少し沈静化してきたが、一時、「いじめ自殺」の話題が、ワイドショーを中心に流れていた。

「いじめ」→「学校の責任」→「戦後教育の誤り」→「教育基本法の誤り」→「教育基本法の改悪」

という流れであろう。いじめ問題は昔からあるのに、この時期に騒がれるのは、恣意的なものを感じざるを得ない。新聞はそれを自覚しているかもしれないが、ワイドショーをやっている人間はそこまで考えていないであろう。

かわいそうなのは、この風潮に乗って後追い自殺した子供たちである。

「いじめ」→「自殺して親に仇を取ってもらう」

という方法があると知ってしまったのである。それでは何も解決していないのだが。

さて、教育基本法には「愛国心」が盛り込まれているという。戦後教育の誤りがあったとしても、それはいじめ社会を生んだという結果で留まっていた。しかし、愛国心の行く先は、戦争である。支配しやすい国民の育成である。

そもそも、戦後教育が誤っていたからといって、それ以前に戻ればうまくいくと思っているのであろうか。戦前教育は、15年戦争という悲劇につながったと、ハッキリしているではないか。

「美しい国」という言葉もアヤシイ。美しいか醜いかには、客観的な基準はない。池田勇人の所得倍増計画が語り継がれるのは、「所得倍増」というハッキリとした基準があったからである。安倍さんにとって美しい国であっても、私にとって美しいかどうかなんてわからないではないか。

安倍さんにとって美しい国とは、戦前の軍隊のように、キレイに整列して号令に整然と従う国民を持つ国なのかもしれない。戦後生まれにしてこのセンス。きっと、戦後教育の劣等生だったのだろう。

ということを、週刊文春の小林信彦氏のコラム(『硫黄島からの手紙』についてかかれていたもの)を読んで思った。


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