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福田稔と済陽高穂 [免疫]

爪もみ(自律神経免疫療法)の考案者の福田稔医師と、栄養代謝療法の済陽高穂(わたようたかほ)医師。

両氏とも、一部のガン患者には有名な医師である。また、消化器外科医から、代替療法方面に転向?したことが共通している。



免疫を高めて病気を治す「爪もみ」療法 (Makino mook)

免疫を高めて病気を治す「爪もみ」療法 (Makino mook)

  • 作者: 福田 稔
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 大型本





今あるガンが消えていく食事 超実践編 (ビタミン文庫)

今あるガンが消えていく食事 超実践編 (ビタミン文庫)

  • 作者: 済陽 高穂
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
  • 発売日: 2009/11/14
  • メディア: 単行本


両氏の治療法のくわしいことは、以上の本をご参照いただきたい。人柄もざっくばらんであり、どことなく体育会系であることも共通しているという。

理学療法的な色の濃い「自律神経免疫療法」を行う福田医師と、食事指導中心の済陽医師。これは、手術に限界を感じた両氏が、たまたま最初に目をつけたものであるように思える。乱暴にいえば、福田医師が甲田光雄医師に出会っていれば、今ごろ「青汁リンゴ」をすすめていたかもしれない。

また、両氏ともリンパ球を指標にして、ガン治療を行っているところも共通している。済陽医師は、白血球数が3000個以上、リンパ球数が1000個以上あれば、免疫力があると判断し、三大療法を行えるとしている。

と、ここで、大きな違いが出てきた。済陽医師は、栄養代謝療法と三大療法を併用している。これは、食事慮法だけでは限界があり、それを補うものの答えを西洋医学に求めたのである。しかし、西洋医学の三大療法には免疫ダウンの危険性があると認識しているため、リンパ球を指標に置いたのだろう。

いっぽうの福田医師は、注射針や磁石針を使用した自律神経免疫療法では、「全身の気を徹(とお)す」ことを中心におき、食事については、「何を食べてもいいが、腹7~8分」とのこと。

つまり、済陽医師の栄養代謝療法と、福田医師の自律神経免疫療法が手を組めば、強力なタッグになるのではと考えるのは、私だけではあるまい。

しかし、あえて最後に両氏の問題点を指摘したい。済陽医師の栄養代謝療法は、現代医学的な一面があり、患者の状態に合わせてやり方を変えるという奥行きに欠ける。画一的な方法であるため、統計も取りやすく、61%の奏効率という強さがある半面、これ以上、奏功率を上げるのはむずかしいのではと思える。

福田医師の自律神経免疫療法は、患者の体を見て、さわって、その人に合わせた刺激を行うのが特徴である。そのため、治療法をきっちりと決めることができず、行う人によってやり方も効果も変わってくる。統計も取りにくい。しかし、治療法が深化することで、さらに奏効率の高いものになる可能性があると思う。

もう一つ、福田医師には強みがある。それは、新潟大の安保徹教授の存在である。




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