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群馬の東側あたりを乗りつぶし [鉄道・旅行]

書店で、東京時刻表を発見して購入。首都圏100キロエリアの鉄道全線の時刻を、収録してある時刻表である。

ご存知のとおり、大きな時刻表でも私鉄の時刻はちょっとしか出ていない。「これは便利」と思い、衝動買い。




My LINE (マイライン) 東京時刻表 2009年 07月号 [雑誌]

My LINE (マイライン) 東京時刻表 2009年 07月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2009/06/20
  • メディア: 雑誌


恥ずかしながら、この時刻表は知らなかった。もう10年以上売られているのに。


早速、これを見ていたら、電車に乗りたくなってきた。それで、秩父鉄道に乗りに行くことにした。
ところが、池袋から湘南新宿ラインに乗り、久喜駅に行く途中で時刻表を見ていたら、気が変わった。秩父鉄道に乗るだけだと、もったいないような気になってきたのだ。それで、次のように予定を変えた。

池袋→久喜→東武動物公園→太田→赤城→西桐生→中央前橋→前橋→伊勢崎→太田→(りょうもう号)→羽生→熊谷→池袋

このルートに決まるまでも、ずいぶん時刻表で検討した。太田周辺は、東武の路線が複雑に走っているからである。

さて、その東武鉄道の電車であるが、特におもしろいことはなかった。東武動物公園から赤城まで、車両は東上線などで散々乗っていたのと同じだし、景色も特徴のない田舎である。

ちょっとおもしろかったのが、東武桐生線の新桐生から先。両毛線をゆっくりと越えた後、わたらせ渓谷鉄道と並走。相老駅に着く直前、渡良瀬渓谷鉄道の上り列車がすれ違う。どうやら、乗り継ぎ接続はしていない様子。

わたらせ渓谷鉄道は、今回は乗らない。いつか、家族で乗りに来るかもしれないと、とっておいた。


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終着の赤城駅。りょうもう号と各駅が止まっている。


赤城駅は、東武桐生線と上毛電気鉄道の乗換駅。ホームが並行している。上毛電鉄はパスモが使えないので、いったん駅から出て切符を買った。

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赤城駅に西桐生行きが入線。


上毛電鉄は、他の線と接続しているのが赤城駅だけである。始発、終発駅は、どことも接続していない。路線図を見ると、バランスの悪いやじろべえのような線である。だから、一度、東側の終着駅、西桐生まで行き、そこから西側の終着駅、中央前橋まで乗り通す。その間ずっと、車内は空いていたので、運転席の後ろの席に座った。


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運転席のすぐ後ろには行けない。鉄を拒否しているような構造。でも前面眺望はいい。


上の写真、運賃箱の横に、黄色い鎖が見えるだろうか。この会社、よっぽど乗客が少ないのか、それを見越したような点がいくつか見られた。一つは、運転席の後ろのスペースに人を入れなくてもいいほど、ラッシュ時でも混まないのであろう点。

もう一つは、自転車を車内に乗せられる点である。ただし、2両編成の後ろの車両に乗せるのが原則である。

それと、1日乗車券が1300円すること。全線を往復して1320円だから、20円しか安くない。ほとんど売る気のない値段設定であり、観光に力を入れていない感じがする。そもそも、この線を往復する人なんているのか。


とかいいながら、けっこう乗っていると楽しい。景色は東武に乗っているときとさほど変わらないのに、車両の古さと、路盤のチープさなどが、気分を変えてくれるのであろうか。


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西桐生駅。関東の駅100選に入っているらしい。

思いがけず、歴史のありそうな駅を見て、うれしくなる。なんとなく、上田電鉄の別所温泉駅に雰囲気が似ていた。

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明るい緑色に塗られた柱の感じが、似ているのだろうか。

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待合室も立派。

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乗ってきたのと同じ電車で折り返す。運転士さんも同じだった。

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ずっと、赤城山の南側を走る。天気がイマイチでよく見えなかったが。


途中の有人駅は、赤城と大胡だけ。大胡は上泉信綱の地元、大胡城の最寄り駅(徒歩40分)。行ってみたい(残っているかどうか知らないが)と思っていたら、そのものずばりの駅名・上泉駅もあった。そんなことも知らないなんて、いかに、行き当たりばったりで乗りに来たかがわかる。

50分ほどで中央前橋駅に到着。ここは、JRの前橋駅からは離れていて、シャトルバスが接続している。

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シャトルバス(100円)。


このバス、あまり大きくない。これを見ても、たくさんの乗客が乗ることを想定していないとわかる。

また、降りるときに運賃を払うシステムなのだが、どこにもそれが書いていない(あるいは明示していない)のは不親切だと思う。実際、私の後に乗ってきたオバサンは、入り口で運転士に「どうやって払うの」と大声で尋ねていた。

運転士が、駅から出てくる客がいなくなったと判断したら、出発。5分くらいでJRの前橋駅に到着。

ここで、15分ほど時間が余ったので、遅い昼食(おやつ?)を食べた。鉄の主食、立ち食いそばである。

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時間は1545。店内には先客3名。

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かき揚げうどん(370円)。朝、そばペペロンチーノを食べたので、うどんにした。


6~7分で完食。汁は濃く、麺はやわく、かき揚げはシャキシャキしていない。とりあえずかき込んだ。


ここから伊勢崎駅まで移動。

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JRと東武のホームはつながっていた。途中に改札はないが、パスモはタッチする必要あり。

東武伊勢崎線は、東京方面では幹線だが、群馬方面ではローカル線である。実質、浅草から伊勢崎までの直通列車はない。特急りょうもう号は、大田から桐生線に入るし。


伊勢崎から太田までは、特におもしろいことなし。近くに座ったじいさんが酒臭いと思ったら、車内で缶チューハイを飲み始めたことくらいか。まだ16時である。

太田に1647着。ここから羽生まで、特急りょうもう号に乗ることにする。

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すでに停車していた。1654発。

ホームに、特急券売り場があるかと思って探したが見つからない。そこで、りょうもう号の車掌さんに聞いたら、発見してくれることに。料金は300円といわれ、車掌室の中で支払う。

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車内は誰もいない。採算が取れているのだろうか。

発車してしばらくすると、車掌がやってきた。

「すいません。さっき料金を間違えまして。ほんとうは500円なんですよ」

みたいなことをいっている(音楽を聴いていたので、正確には聞き取れていない)。


300円はおかしいと思っていた(それは、夜割の値段だから)ので、差額の200円を手渡す。すると、新しいきっぷを渡された。

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新しいきっぷ。手書きである。

単線なので、ときどき止まりながら30分ほどで羽生駅に到着。一度、りょうもう号に乗ってみたかったので、これでいいのだ。ゆれが少なく、とても乗り心地がよかった。


羽生から熊谷まで、秩父鉄道に乗る。ここで、当初の目的の一部を達成。

自販機できっぷを買おうとしたら、5000円冊しか持っておらず、使えないので、窓口で購入。すると・・・

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なんと硬券を渡された。

一気に好感度アップ。持って帰りたかったが、「この鉄が」と思われるのが嫌でいい出せなかった。

後で思ったのだが、入場券もきっと硬券だっただろうから、買っておけば良かったねぇ。


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懐かしいデザインの車両が入線。旧国鉄の101系。

さっきの上毛電鉄と同様、懐かしい車両に乗ると楽しくなる。景色は、東武沿線と変わらないのに。


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運転席の後ろに、アコーディオンカーテンが。

郵便室として使うのであろうか。


20分ちょっとで、熊谷駅に到着。ここから三峰口までは、またの機会にしたい。

これで、乗りつぶしオンラインで、

3696.1km (乗車率: 50.2%)
780位 / 6483人中

になった。



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ちゃるこ

ご訪問ありがとうございました^^
鎌倉の記事、楽しく拝見しました!
by ちゃるこ (2009-07-01 08:53) 

ルナトラ

ちゃるこ様、コメントありがとうございます。
鎌倉について、ちゃるこ様のブログをいろいろ参考にしたいと思います。
by ルナトラ (2009-07-01 11:36) 

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