対馬丸記念館＠那覇

対馬丸は、1944年8月22日にアメリカの潜水艦に撃沈された輸送船である。学童疎開中の沖縄の小学生を中心に、1418名が犠牲になったといわれている。「いわれている」と書いたのは、犠牲者の数が確定されていないからである。


モノレールの県庁前駅から15分くらい歩いたところ。不便。
沖縄戦で、民間人が犠牲になった事件としては、ひめゆり学徒隊が有名であるが、犠牲者の数は対馬丸のほうが多い。しかし、あまり知られていないのは、戦時中、この事件は緘口令がしかれていたこと、著名な文芸作品などで取り上げられていないことなどがあると思う。

私がこの事件を知ったのがいつだったのかは忘れたが、一度、記念館を訪れたいと思っていた。前回の訪沖の際も、行こうかと思っていたのだが、たまたま休館日だったのでダメだった。

そんな対馬丸記念館であるが、入館料は高めの500円。

見学して驚いたことは、展示物の少なさである。異様なほど、展示物が少ないのである。事件が秘密にされていたこと、資料は海に消えてしまったことなどのせいであろうか。

また犠牲者は、船の沈没時に亡くなったほか、何日も漂流している間に力尽きた例も多いとのこと。どれほどの絶望感だったかを思うと・・・。

一度、行ってみることをお勧めしたい。



見学後、波之上ビーチに行った。



海水浴場であるが、季節外れで人はいない。道路工事をしていた。


この辺りはラブホテル街でもある。やけに仕事をサボっているタクシーが多く、歩いていると「乗れ！」視線を感じた。

が、乗らずに、ここから丸安そばまで歩いていったしだいである。