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池波正太郎の同じ本を買ってしまった [書評]

私は、歴史小説を読むのが好きである。主に買うのは文庫本であるが、めぼしいところは読んでしまい、最近は新しい本を探すのに困っている。

以前書いたかもしれないが、基本的には、作者、出版社の順に検討し、買っている。

例えば、司馬遼太郎、池波正太郎、白石一郎、池宮彰一郎、藤沢周平など(って、みんな故人ですね)の歴史小説の新作であれば、中身を見ずに買う。

注1)ときどき、古い本のリメイク版があるので気をつける(タイトルだけ変えるとか)
注2)ときどき、短編集があるので気をつける

で、私がいちばん気をつけているのが、池波正太郎である。池波正太郎は、時代小説のほうが数が多く、歴史小説はそれほど多く出版されていない。しかも、真田家や、幕末(新撰組など)、忠臣蔵関係についての本が多く、違う本でも同じようなテーマで書かれていることもしばしばある。

つまり、「これはいままで読んだことがあるかどうか」がわかりにくいのである。

そんな中、先日、会社の近くにある小さい本屋へ行き、文庫本を物色した。ちょうど読みたい本がなく、歴史小説棚(小さい店なのに、歴史小説棚があるのだ)を眺めていたら、池波正太郎のエッセイ集が目に留まった。


若き獅子 (講談社文庫)

若き獅子 (講談社文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫


94年の本のリメイク版らしい「池波正太郎の本は要注意」というのは、もちろん頭にあったので、目次を見て、ちょっと立ち読みして、吟味。

忠臣蔵や、幕末のことについて書かれているようだ。

ちょっと考えてから、購入して読み始めた。

1本目は楽しく読んだのだが、2本目、3本目と続くうち、「やっぱり、これ前買ったやつだ」との思いが強くなった。似たような話が、似たような順番で出てくるので、さすがの私も気がついたというわけである。

「またやっちまった」と思うとともに、「記憶力が衰えたのでは」との悲哀も感じる今日このごろである。

ちなみに、私が途中で読むのをやめた後、妻が読んでいるそうで、無駄にならずによかったと思う(同じ本が2冊ある状況には変わりないが)。
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