たのしい中央線(3) [書評]
会社の近くの本屋で、『たのしい中央線(3)』を見つけ、なんとなく購入した。20歳過ぎまで、高円寺に住んでいたため、中央線をなつかしく思ったからである。
宝島ムックと同じ大きさ。『たのしい幼稚園』から取った書名か。
読んでみると、意外に高円寺の話は少なく、西荻が中心の内容であった。それに、阿佐ヶ谷が続く感じ。
印象的だったのは、「中央線沿線は、何でも許される」「ほかの人のことをほっといてくれる」というような話が、書かれていたことである。他人に余計な干渉をしないというべきか、多様性が認められるというべきか。
そんな雰囲気に慣れていたので、その後住んだ大井町(埼玉県)やひばりヶ丘では、違和感があったのだと思う。いまは子供の学校のこともあるので考えていないが、いつか、中央線沿線に戻りたい(あるいは沖縄北部移住)、と思わせるような本であった。
それと、江口寿史や東海林さだおのインタビューも載っていて、楽しめた。「町のパン屋食べ比べ」「高野青果(高円寺北口に古くからある有名な安売り青果店)1日体験」など、雑多な感じがあって、なかなか充実したムックである。
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